大甕駅から程近い2階建ての鮨屋を全面改装し、和洋創作料理のお店をつくる計画です。
オーナーからのご依頼、”見たことのないデザインのお店を創ってほしい”が
最大のテーマとなりました。
書道に造詣が深いオーナーのイメージから、白い紙をデザインのモチーフとしました。
壊さずに利用する既存の造作材に統一感がなかったため、
壁、天井、建具に至るまで全てに白い紙クロスを貼りました。
ファサードには上下階を貫く縦長の窓を印象的に配置し、
内部の人の往来が立体的に見える面白さを表現しました。
非日常の空間へのスイッチとなる入り口には
オーナーと一緒に選びに行った相模原にある古物店の蔵戸を使用。
店内の部屋割りも大きく変更し、個室・大人数での利用もできる
フレキシブルな間仕切りを設けました。
真っ白でありながら、紙独特の柔らかい風合いが、
どこか懐かしく温かで気品をまとった空間を創り出し
「見たことのない空間」となりました。