こんにちは 寒い朝のなかにも春の訪れを感じるこの頃です。
今回は 自然と家のかかわりを 設計にどう反映させているかを
少し紹介したいと思います。
この写真は私たちの家の朝の食卓を、東を向いて見たところです。
朝の光がシェード越しに、十字の窓枠や食卓の家具の影を床に落としています。
少し引いて見るとこんな感じです。 この窓はほぼ東を向いています。
シェードを上げて反対の方を向くと 13mの奥行きの家の端まで朝日が届いています。
私たちの家は四季を通して、春分のころ(3/20前後)と秋分のころ(9/20前後)に
朝の光が長い廊下の奥まで届くように設計してあります。
光が奥まで伸びるごとに春の訪れを、日が短くなるごとに秋の去り際を感じることができます。
歴史を調べると、人は文字を使うずっと前から夏至や冬至、春分秋分を知り
生活に取り入れてきたそうです。
吹き抜けの高窓にも光が差しています。
軒樋の結露もわるくありません。
オレンジのクルマの先、十字に区切った窓から朝日が入ります。
ガラス窓のかたちも大事なデザインです。
これは実際に建てさせていただいたお施主さんのお家の模型です。
いつも設計の段階で、正確な模型を使って陽の入り具合や家のプロポーションなど
様々なことを検討しています。
現代の便利な生活のなかでは季節を忘れがちですが、
昔の人がそうであったように
四季の移り変わりを家のつくりの工夫で感じられるようにすると、
生活が豊かで楽しくなると思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
SEED設計室 野田 直彦でした。