先月の台風19号から早くも3週間近い時間がたちました。
本当に大きな災害になり、ショックを受けました。
私たちが3年前に建築させていただいた水戸の飯富町にある
Chinese Kitchen「柏ノ木」さんも浸水の被害にあいました。
建築の仕事をしていると、ひどく雨が降ったり、暴風が吹く時には
特に風の強い場所や、低い場所に建てたお家のことなどが心配になります。
今回は報道などで「最大級の警戒が必要なレベルの台風」という情報が
あったため、特に警戒の必要だった鹿嶋や潮来のお宅などは事前に見回り
取れる対策はしていたのです。
ですが、13日の早朝 柏ノ木へ駆けつけてみると
見慣れた風景のあまりの変わりように呆然としながらも
浸水のため規制線が張られ、近づくこともできず帰ってきました。
水が引いたのは3日後の10/16日。
店内はすべてが水に浸かり、物が散乱していました。
オーナーさん従業員さん、大勢のボランティアさんと一緒に
泥をかき出したり店内の備品を全て外へ運び出し
処分するものを仕分け、内側を水で洗いました。
この日は店内の物をあらかた運び出し、床が見えるような状態になりました。
10/18 大工さんと一緒に内側の壁をはがし、木造の構造だけにする作業をおこないました。
構造自体はダメージを受けていないので、あらわしにして早く乾かした方が良いからです。
屋根の上には、1tもある肥料用の草のロールが乗っており
何箇所かダメージを受けていました。
建物に残っていた線を測ってみると、水は4mの高さ(矢印の部分)まで来ていたことが
わかります。
復旧作業で建物はだいぶきれいになりましたが、
再開までの作業はまだまだ続きます。
痛々しい建物をみていると、とても辛く悲しい気持ちになります。
それでもオーナーの柏さんはとても気丈に前向きに作業を進め、
周辺の対応などもされていてこちらが勇気付けられる位です。
被災した大勢の方々が一日も早く生活を取り戻せるよう
私たちもできることを進めて行きたいと思います。
このたびの台風19号で被害にあわれた皆様に
お見舞い申し上げます。
一日も早い復旧をお祈りしています。
SEED設計室 野田利恵でした。